「ジェネリック」の調剤割合80%以上の調剤薬局は「薬代の高い調剤薬局」です。

 

🔄2024.3.10 更新

 

 

 

後発医薬品調剤体制加算 とは?

 

こんにちは。20年以上薬局で働いてきた「ゆう」です。

 

調剤薬局でもらう薬は、大きく「先発医薬品」「後発医薬品(ジェネリック)」の2つに分かれます。

 

詳細は省略しますが、「後発医薬品(ジェネリック)」を選ぶことで、薬代を安くすることができます。

 

ところが、あまり知られていないのですが、

 

ジェネリックの調剤割合が高い調剤薬局は、薬代の「基本料金」に追加料金がかかります。

 

この追加料金のことを「後発医薬品調剤体制加算」と言います。

 

 

「後発医薬品調剤体制加算」には、以下の3つがあります。

 

 

・後発医薬品調剤体制加算1(ジェネリックの調剤割合80%以上)→ 210円

・後発医薬品調剤体制加算2(ジェネリックの調剤割合85%以上)→ 280円

・後発医薬品調剤体制加算3(ジェネリックの調剤割合90%以上)→ 300円

 

 

なお、ジェネリックの調剤割合が80%未満の調剤薬局には、この加算はありません。

 

 

「加算」のある調剤薬局は、一枚の処方せんから、より多くの売り上げを得ることができます。

 

しかし、裏を返せば、それはあなたの支払う薬代が、それだけ高くなるということでもあるのです。

 

全く同じ薬をもらうのであれば、加算のない調剤薬局を選ぶと、薬代はより安くなります。

 

加算のない調剤薬局でジェネリック医薬品をもらうのが、薬代を安くする「コツ」です。

 

 

薬代が560円違う??

 

さらに、薬代を安くするポイントがあります。

 

前回の記事で、「調剤基本料」が、以下の5種類あることをお伝えしました。

 

 

・調剤基本料1    420円

・調剤基本料2    260円

・調剤基本料3-イ  210円

・調剤基本料3-ロ  160円

・調剤基本料3-ハ  320円

 

 

ここで、「調剤基本料」と、今日お伝えした「後発医薬品調剤体制加算」の組み合わせを考えてみます。

 

例えば

「調剤基本料1」「後発医薬品調剤体制加算3」の調剤薬局 の基本料金は

420円+300円=720円 です。

 

一方

「調剤基本料3-ロ」「後発医薬品調剤体制加算」のない調剤薬局 の基本料金は

160円+0円=160円 になります。

 

両者の差は

 

720円-160円=560円 になります。

 

つまり、全く同じ薬をもらっても、薬代が560円(3割負担の方なら170円)違うことになるのです。

 

 

それなら「調剤基本料3-ロ」で「後発医薬品調剤体制加算」のない薬局を選べば、いちばん「お得」なのでしょうか?

 

・・・必ずしもそうではありません。

 

なぜなら、前回の記事でもお伝えしたように、薬代は調剤基本料だけではなく、他の項目を合わせた金額で決まるからです。

 

 

「安い調剤薬局」の見つけ方

 

それでは、最終的に「安い調剤薬局」を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?

 

そのヒントは、厚生労働省が毎月発表する、「リスト」の中にあります。

 

「リスト」を見れば、薬代の「安い調剤薬局」を見つけることができます。

 

そして、各調剤薬局の、「調剤基本料」の種類や「後発医薬品調剤体制加算」の有無を知ることもできます。

 

以下の記事で、この「リスト」の見方を、都道府県別に書いています。

 

ぜひ参考にしてみてください。

yakuzaishi-u.hatenablog.com