薬を「一包化(いっぽうか)」するには時間がかかります。

薬局でもらった薬が、右側のイラストのような形になっているのを見たことのある方、いらっしゃるかと思います。

 

   左:シートの薬    右:一包化した薬

 

右側のイラストのように、お薬を飲むタイミング(朝・昼・夕・寝る前など)に合わせて、錠剤やカプセル剤を、専用の機械で一回分ずつパックにすることを、「一包化(いっぽうか)」と言います。

 

それぞれのパックごとに、薬を飲むタイミングや患者さんの名前、中に入っている薬の名前を印字したり、マジックで色分けしたりします。

 

一包化は、薬の数が多くて飲むときに分かりづらい方や、薬の管理が難しい方などのために行われ、飲み間違いや薬をなくすことを防ぐのに役立ちますが、作業に手間がかかります。

 

特に大変なのが、最後の工程です。

 

出来上がった一包化した薬について、数や種類が合っているか、1回分ずつ確認していきます。

 

間違いがないか見分けるために、薬に印字された番号や記号を一つずつチェックします。

 

見づらい場合は、拡大鏡を使ったりします。

 

仮に1日3回・90日分のお薬を一包化したら、3包×90日分=270包 つまり、同じような作業を270回繰り返すことになります。

 

全ての薬の確認を終えて、ようやくお薬をお渡しすることができるのです。

 

薬を一包化する患者さんは、薬局での待ち時間が長くなりがちです。

 

あらかじめFAXやLINEなどで処方せんの写しを送っておき、用意が出来てから薬を受け取りに行ける薬局もあるので、ご活用いただくのも良いかと思います。

 

 

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