1から100まで全部足すといくつになる? ~スマートな解き方じゃなくてもいいんです~

 

🔄2023.11.24 更新

 

さて、いきなりですが算数の問題です。

 

問題:1から100まで全部足します。合計はいくつになりますか?

 

1+2+3+4+・・・・・+97+98+99+100=(  ?  )

 

あなたならどのように計算しますか?

この問題には代表的な解答例があります。

 

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解答例

1~100までを順番に足し算する式の真下に、逆の100~1を順番に足し算する式を並べます。

 

 

1⃣ 1+2+3+4+・・・・・・+97+98+99+100

2⃣ 100+99+98+97+・・・・・・+4+3+2+1

 

 

ここで、1⃣2⃣の合計を計算します。

 

1⃣2⃣について、左から順番に「縦に」足し算してみると

 

1+100=101

2+99=101

3+98=101

4+97=101

・・・・・・

97+4=101

98+3=101

99+2=101

100+1=101  

 

となり、101の組み合わせが100個あることが分かります。

 

 

そのため、1⃣2⃣の合計は

101×100=10100

になります。

 

 

1⃣2⃣数字の並びを逆にしただけで、それぞれの合計は同じですから

 

10100÷2=5050

 

1⃣=5050

2⃣=5050

となり 

 

1から100までの数字を全部足すと、合計は5050ということになります。

 

答え:5050

 

 

まとめ

この解き方は、ドイツの数学者ガウスが、小学生の時に思いついた方法で「ガウスの計算式」と呼ばれています。

 

言われてみれば「なるほど!」と思える解き方です。

 

 

でも、この計算式を知らなくても、「1から100まで、順番に足し算すれば」合計を出すことができます。

 

 

1+2=3

3+3=6

6+4=10

10+5=15

・・・・・・

4656+97=4753

4753+98=4851

4851+99=4950

4950+100=5050

 

このように、手間はかかりますが、一つひとつ確実に計算を続けていけば正解にたどり着くことができるのです。

 

 

以前、ある学校の先生が

 

「こういう問題を出した時、1から順番に100まで足し算しようとする生徒は、学年が上がるにつれて急激に実力が伸びる」

 

といった内容のコラムを書かれていたのを覚えています。

 

便利なやり方は思いつかないが、ある程度時間をかければ何とかなる時に、地道に作業を続けるパワーがあることが大切ということではないかと思います。

 

算数に限らず、生きていく上でも同じようなことが言えるのではないでしょうか?

 

スマートな方法を思いつかなくても、できることを少しずつ積み重ねていくことで道は開けていくのだと思います。