🔄2024.8.23 更新
後発医薬品調剤体制加算 とは?
こんにちは。20年以上薬局で働いてきた「ゆう」です。
調剤薬局でもらう薬は、大きく「先発医薬品」と「後発医薬品(ジェネリック)」の2つに分かれます。
「後発医薬品(ジェネリック)」を選ぶことで、薬代を安くすることができます。
ところが、あまり知られていないのですが、
この追加料金のことを「後発医薬品調剤体制加算」と言います。
「後発医薬品調剤体制加算」には、以下の3つがあります。
・後発医薬品調剤体制加算1(ジェネリックの調剤割合80%以上)→ 210円
・後発医薬品調剤体制加算2(ジェネリックの調剤割合85%以上)→ 280円
・後発医薬品調剤体制加算3(ジェネリックの調剤割合90%以上)→ 300円
なお、ジェネリックの調剤割合が80%未満の調剤薬局には、この加算はありません。
「加算」のある調剤薬局は、一枚の処方せんから、より多くの売り上げを得ることができます。
しかし、裏を返せば、それはあなたの支払う薬代が、それだけ高くなるということでもあるのです。
全く同じ薬をもらうのであれば、加算のない調剤薬局を選ぶと、薬代は安くなります。
加算のない調剤薬局でジェネリック医薬品をもらうのが、薬代を安くする「コツ」です。
薬代が560円違う??
さらに、薬代を安くするポイントがあります。
「調剤基本料」は、以下の5種類あります。
・調剤基本料1 450円
・調剤基本料2 290円
・調剤基本料3-イ 240円
・調剤基本料3-ロ 190円
・調剤基本料3-ハ 350円
ここで、「調剤基本料」と、今日お伝えした「後発医薬品調剤体制加算」の組み合わせを考えてみます。
例えば
「調剤基本料1」で「後発医薬品調剤体制加算3」の調剤薬局 の基本料金は
450円+300円=750円 です。
一方
「調剤基本料3-ロ」で「後発医薬品調剤体制加算」のない調剤薬局 の基本料金は
190円+0円=190円 になります。
両者の差は
750円-190円=560円 になります。
つまり、全く同じ薬をもらっても、薬代が560円(3割負担の方なら170円)違うことになるのです。
それなら「調剤基本料3-ロ」で「後発医薬品調剤体制加算」のない薬局を選べば、いちばん「お得」なのでしょうか?
・・・必ずしもそうではありません。
なぜなら、薬代は調剤基本料だけではなく、他の項目を合わせた金額で決まるからです。
「安い調剤薬局」の見つけ方
それでは、最終的に「安い調剤薬局」を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
そのヒントは、厚生労働省が毎月発表する、「リスト」の中にあります。
「リスト」を見れば、薬代の「安い調剤薬局」を見つけることができます。
そして、各調剤薬局の、「調剤基本料」の種類や「後発医薬品調剤体制加算」の有無を知ることもできます。
以下の記事で、この「リスト」の見方を、都道府県別に書いています。
ぜひ参考にしてみてください。